黄道と天球
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■獣帯・太陽・地球
地動説の視点で見た場合、12星座からなる獣帯は、
太陽系をぐるりと取り囲む目盛りのようなものです。
地球と天体の位置関係から、天体の入る星座が決まります。
地球より内側の水星と金星は、常にほぼ太陽と近い位置になります。
■黄道と天の赤道
地動説と天動説の中間的な図。天の北極が真上になっています。
地球は一日で一回自転し、太陽は一年でEcliptic=黄道上の12星座を一周します。
(地球を固定し天球が回ると考えれば天動説モデルです。)
黄道上の牡羊座0度が春分点、天秤座0度が秋分点。
それぞれにおいて黄道とCelestial equator=天の赤道が交差しています。
交差点を通る太陽は地球の"真横"に位置するため、地上では昼と夜の長さがほぼ同じになります。
春分点と秋分点に直角の位置にある蟹座0度で夏至、山羊座0度で冬至。
■地上から見た天球
天動説の視点から天球を表した図です。
中央の水平の円が地上を表し、北が右側になっています。
地上に立って、日の出を眺めたり、真昼の太陽を見あげたりしている様子を想像してください。
真上はZenith=天頂、真下はNadir=天底。
斜めに交差している円が太陽の軌道で、
アセンダントは日の出の位置、ディセンダントは日の入り、
MC=ミッドヘブンは太陽の南中位置、ICはその真逆の位置。
春分・秋分にはアセンダントが真東に、ディセンダントが真西に来ます。